第53回静岡ホビーショー(5月17,18日)に陸上自衛隊の最新鋭「10式戦車」の展示中止を求め、市と主催者に対し5月14日市民団体が要請を行いました。
ホビーショーは、静岡の一大産業であるプラモデルの粋を集め、7万人が参加する全国屈指のイベントです。家族連れで楽しむイベントに、破壊・殺傷を主とする武器となる戦車の展示は、「平和都市宣言」を決議した市や、市民感情から許されるものではありません。
対応した市当局は、「プラモデルのリアリテイを追求した展示も必要。ホビーショーには産業振興の立場から、補助金を出している。一方で子どもへの配慮を求める声があることも事実。この声を市長に報告し、次年度にむけ、模型協会と話し合う」と回答しました。
主催者である模型教材協同組合は、「自衛隊戦車の展示は、模型協会から自衛隊に要請している。次年度の内容を議論する際は、皆さんの声を紹介する」と応じました。参加者は、「子どもたちにとって、武器となる戦車を模型と同列に展示することは、平和を尊ぶ心を蹂躙し、無神経だ」と抗議しました。
要請は、市平和委員会、新婦人静岡・清水支部、民主商工会、地区労連、年金者組合、日本共産党市議団が参加しました。(上の写真は、市当局に要請、抗議する参加者、下の写真は、模型教材協同組合に要請、抗議する参加者です。)