7月26日から28日までの3日間の日程で仙台市で開かれた第56回自治体学校に参加しました。テーマは「被災地で学ぶホンモノの地方自治-わたしたちの震災復興」です。
1日目は全大会で、一ツ橋大学名誉教授の杉原泰雄さんが「日本国憲法の地方自治-この『多重危機』のなかで考える-」として記念講演をおこないました。このなかで杉原氏は、現在の憲法の中でとくに軽視されてきた事として戦争の放棄と地方自治をあげ、地方自治軽視の理由として、近現代の市民憲法が中央集権体制を指向し、理由なき地方と地方自治のべっ視は現在も続いていると指摘し、東京地域で使用する電力が福島で発電され、それが今回の震災による原発事故へとつながったことを指摘しました。最後に「日本自治大学」を創設し、地方自治を担う人を育てることの大切さを語りました。
2日目は、講座と分科会が行われ、「持続可能な福祉自治体をめざすための自治体財政分析」「公共事業と震災復興、国土強靭化の検証」「防災まちづくりと地域コミュニィ」「どうする産業再建」などの分科会に参加しました。
3日目は、「福島第一原発の汚染水問題の現状」と題して、福島大学共生システム理工学類教授の柴崎直明さんが講演しました。この中で、原発汚染水問題の経過、原発汚染水問題の背景、汚染水タンクの地盤問題、地質・地下水解析の問題点、地元自治体による独自の監視の必要性などについて語りました。(上の写真は全大会で講演する杉原泰雄さん、下の写真は左から山本明久市議、寺尾昭市議、鈴木せつ子市議)