20年後の静岡市市街地の縮小と公共施設の集約拠点化でいいのか

 静岡市は、20年後に人口予測が62万人となる都市の姿として「集約連携型都市構造」を掲げています。サービス・暮らしの施設を中心部や一部地域に集約し拠点をつくり、市街地や都市機能をコンパクトにして、そこへ定住人口を移動させるものです。

 どうやってそれを進めるかというと、公共施設等総合管理計画(アセットマネジメント、1面参照)と立地適正化計画です。これらは公共施設を統廃合し、市街地を都市機能誘導区域と居住誘導区域に線引きして、そこへ定住人口を移動させます。

いまある小学校区単位の地域コミュニティが壊されるのではないか、施設の統廃合によって、拠点以外の地域では暮らしが不便になるのではないか、上からの「押し付けまちづくり」でいいのかなど、疑問も次々出てきます。

1割~2割程度の人口減少で今の都市の姿を集約拠点化する必要はありません。小学校区単位の歩いて行ける範囲に暮らしに必要な施設をきめ細かく整備する「ライフエリア構想」こそ求められるのではないでしょうか。

 

山本議員1366