清水庁舎移転問題 市長「市民の声はふりかけ」!?

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 新清水庁舎検討委員会は、昨年から開催され1月24日の第5回の検討委員会で基本構想を了承しました。構想案は、建設予定地を清水駅東口公園と位置付けています。これを受け、静岡市は2月13日から3月14日までの一か月間パブリックコメント(市民からの意見公募)を実施しました。しかし、静岡市長はパブコメが始まる前から「反対意見が多数でも大きな方針は変更しない」と述べていました。

 日本共産党市議団は、検討委員会に示されてきた案は4か所の津波浸水区域内だけで、東日本大震災の教訓を生かしていない。市の考えは経済優先で市民の意見を取り入れようとしない傲慢な市政運営だと厳しく指摘してきました。本会議でも、市民の意見を良く聞き庁舎建設に反映するよう求めました。市長は、これまで議論を重ねてきた構想案を「ご飯」に例え、「もっと(ご飯=構想案を)おいしくするために、ふりかけをかけるように、いろんな市民の意見をいただきたい」と答えました。本会議場での議員の質問に対し、市民の意見をふりかけに例えるなど田辺市長の軽率さが浮き彫りになった瞬間でした。

 3月28日、市は移転新築を清水駅東口に正式決定しました。津波を心配する市民の声を無視した決定は許されません。