今年度は静岡市第3次総合計画(3次総)の前期計画4年の最終年度。来年には市長選挙を控え、田辺市政4年間の真価が問われる年です。2016年12月に政府がSDGs(Sustainable Development Goalsの略。2030年を期限とする国際社会全体の持続可能な開発目標。貧困、飢餓、保健など17の目標を掲げる)実現に向けた日本の指針を示し、2017年9月に地方自治体にもSDGs推進を呼びかけたことを受け、いち早く手を挙げたのが田辺市長です。すでに決まっている3次総に無理やりSDGsを組み込む感は否めず、6月議会でも疑問の声が上がっています。
党市議団は、市民が暮らしやすい市政へと論陣を張りました。
6月定例会には、22議案が提出され、一般会計補正予算以下3議案に反対しました。
日本平公園整備事業は事業費約140億円の大型公共事業です。補正予算(山頂部の排水施設、道路用地の買収、平原ゾーンの用地買収と造園工事、約1億2千2百万円)については、縮小・見直しと言いながら公園全体の計画、予算規模が示されない中で、毎年提案されているのは問題であり反対しました。
次に、介護保険の第2号被保険者(40歳~64歳)に対して、市が質問検査権を適用しようとする条例の改定については、マイナンバー制度の活用を前提としており、質問検査権と罰則がセットになっていること、行政が利用者の所得把握に躍起となり、利用者を最初から疑ってかかる姿勢である点からも認められないと主張しました。
また、静岡市旅館業法等施行条例の一部改訂については、旅館・ホテルの帳場・フロント機能を無人化し、ビデオカメラによるチェックインを可能とするもので、こうした無人施設では、災害、事件等の対応、宿泊者や近隣の安全確保ができず、人員配置を義務づけた今の条例を維持すべきだと主張しました。