なぜ津波浸水想定区域に、防災拠点となる清水庁舎を移転するのか。多くの市民が
疑問に思い、マスコミのアンケート調査でも過半数がJR清水駅東口公園への移転
には反対との結果でした。そのようななかで昨年の9月の静岡市議会は、庁舎建設
予算を日本共産党などが反対するもとで、自民党、公明党、市政会の賛成多数で可
決し、議員発議の住民投票条例は否決しました。
市民団体は、市民の願いと市議会の判断が乖離しているとして、清水庁舎の移転
建替えの是非を問う住民投票求める直接請求署名に取り組みことを決意、今年1月
23日から2か月間の署名活動を行いました。共産党市議団もこの運動に賛同し、
街頭からの訴え、地域活動も行い、全体で5万2千3百人の署名が確定しました。
新型コロナの影響で清水区は実質1か月しか運動できなかった中で法定必要数の
4倍以上が集まったことは市民の強い願いを感じます。
7月13日に市民団体から市長に本請求が行われました。市長は自らの意見を付
けて議会に提出し、8月初旬に市議会で審議されます。市議会は市民の願いを真摯
に受け止め、住民投票条例を可決することを強く求めます。