市民要求で活発に意見交換 

 日本共産党静岡市議団は、8月19日、シズウェルに於いて市政報告会を開催し、内田隆典、寺尾昭、杉本護、市川正の4市議が報告しました。
 内田議員は、市立保育園、幼稚園を一斉にこども園に移行したことやアセットマネジメントの推進で公共施設の床面積20%削減を推進するなど、国言いなりの田辺市政の現状と、津波浸水想定区域に桜ヶ丘病院の移転を進めるなど、市民の命を大切にしない市政運営を報告しました。また、今回の選挙で4人の市議団となり、正式会派として質問時間の増、議会運営委員会への参加、議案及び意見書の提案権獲得など、市民の声を市政に届ける力が抜群に増えたことを報告しました。
 市川市議から高齢難聴者補聴器購入費補助、杉本市議から新型コロナ対策やパートナーシップ制度創設、寺尾市議からは、生活保護申請の改善など、6月定例市議会で行ったそれぞれの質問について報告しました。
 また、鈴木節子県議からは、熱海の土石流災害に対し、日本共産党の国、県、市会の議員が精力的に現地に入り支援活動を行ったことや新型コロナ対策での県の取り組みが報告されました。

 参加者から多くの意見・要望が出されました。
会場で正確にお答えできなかった質問への回答は以下のとおりです。

1.図書館利用者の貸出履歴について
 借りた本の履歴等は蓄積されません。
具体的には、本を借りた場合返却したら貸出履歴は削除され、新しく本を借りた場合は、過去の履歴は上書きされます。これは、1984年5月25
日日本図書館協会総会議決によるものです。

2.静岡市救急センターでのPCR検査について
 救急センターではPCR検査は行わない方針です。
検査をすると感染リスクが増え、万が一感染者が出た場合、救急センターを閉鎖することになり、医療救急体制への影響が大きいためです。
 熱がある方が受診する場合、事前に発熱がわかっていたら、車の中などで問診し、来院する場合は、一般と導線を変え診察します。その結果、PCR検査が必要と判断した場合は、いったん家に返ってもらい、昼間PCR検査センターなどで検査します。

3.自宅療養者の投票について
 郵便投票がありますが、障害者や難病患者など一定の条件があり、事前に選管に届け出る必要があります。単なる自宅療養だけでは、現在のところ投票することはできません。
 先の国会では新型コロナウイルス感染者等での宿泊・自宅療養者に特例の郵便投票を認める法案が可決されましたが日本共産党は反対しました。理由として、突然感染した人が実際に投票できるのか。郵便物を誰が投函するのか。「外出自粛証明書」を即時発行できるのか。知っているものだけが得をしないかなど疑念が残るためです。一方、入院すれば病院等で不在者投票ができます。自宅療養者も宿泊療養に切り替えれば投票でき、それが命を守るコロナ対策としてもベストと指摘しました。そうした体制を国の責任でつくることが必要です。