◯寺尾 昭 日本共産党市議団を代表しまして、発議第4号山本昌輝議員への辞職勧告決議に賛成討論を行います。
今、丹沢議員から反対討論ということで述べられましたけれども、残念ながら、私には説得力を持ち得ませんでした。
会派を代表しての私の討論でありますけれども、提出会派の総意を表すものでありまして、多くの市民の皆さんの声を代弁した私の発言だということでありますので、ぜひそういう観点でお聞き願いたいと思います。
山本議員の加害交通事故に関わっての事実経緯については、提案されている決議の中でもう既に明らかになっておりますので、繰り返しませんけれども、これまで取ってきた事故への対応は、議員としてどうかを論ずる以前の問題だというふうに言わなければなりません。一市民としての常識をも疑うものだということであります。
私の賛成の理由の第1は、市議会の品位をおとしめてはいけない、もうこれ以上おとしめてはいけないということであります。多くの市民から寄せられた投書、メールは、そのほとんどが辞職を求めていることは皆さんも御承知のとおりだと思います。
山本議員の地元の高部地域で、市民団体の皆さんが対話をしたところ、地元のためにと投票したけれども、報道等でこの件を知り、とんでもない人、許せない、恥ずかしい、こう思ったと。すぐに議員をやめてもらいたいという声ばかりだったというふうに伝わっております。期待する声は皆無だったということであります。
事は既に市議会の品位と責任、我々自身の責任も問われているということであります。この始末について、我々一人一人の議員がどのような態度を表明するか、そして、議会としてどのような結論を出すか、このことに市民は今、注目をしております。
理由の第2でありますけれども、謝罪をされたと、あるいは責任を果たしたと、こういう話も先ほどありましたけれども、実際上は、これは果たしていないというふうに言わざるを得ないと思います。
報道によれば、先ほどのお話もありましたけれども、自民党内での処分といいましょうか、これは行ったということですけれども、身内の甘い処分ということで、そういう印象しかありません。責任の取り方ということでは、市民の感覚と大きなずれがあるというふうに言わざるを得ません。
議員は、市民との対面、言葉のやり取り、これが仕事の1つでございます。市民と多くの場所で顔を合わせる機会があります。幾ら正論を吐いても、本当に説得力を持つんでしょうか。この決議が市議会多数の賛同を得て可決されることを私は期待をいたします。と同時に、この議決の可否にかかわらず、山本議員の責任の重さには何らいささかも変わりはないということも申し述べて賛成討論といたします。