杉本 まもる
日本共産党静岡市議団は、発議第2号静岡市議会の個人情報の保護に関する
条例の制定について反対の討論を行いました。
まず、この条例のもととなる個人情報保護法には、匿名加工情報の提供に関
する制度が規定されています。本人の同意なく第3者に提供することを可能にするなど、個人情報の保護から活用へと転換するものであり、反対の立場です。
それを前提として、
第一の反対理由は、議会は独自に制定するとしながら、改正後の個人情報保護法との整合性に配慮するとして、条例案第16条で「匿名加工情報の取り扱いに係る義務」を課していること、
第二の反対理由は、地方自治が侵害されることです。これは地方が独自に積み上げ整備してきた個人情報保護規定をいったんリセットさせ、一律国の枠組みの中に取りこむ、地方自治権をないがしろにする重大な問題点があります。
以上2点を指摘し、反対討論としました。今後も、個人情報の扱いには監視
を強め、市民の人権を守るために取り組んでいきます。