スマートインター建設計画、日本平動物園について

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寺尾2013-06-2◯2番(寺尾 昭君) お疲れでしょうけれども、しんがりを務めてさせていただきますので、ひとつ最後までよろしくお願いいたします。

私は、駿河区の地域の課題、2つのテーマについて、質問いたします。

まず、日本平動物園、特に渋滞の問題について、ただしていきたいと思います。

当園は、この4月にグランドオープンをいたしました。期待の高まりを反映し、来園者がふえているわけです。そのことは来園車両の増加と比例するわけです。土曜日、日曜日、祭日、周辺道路が大変な渋滞になっているということであります。そのことによって、周辺住民の皆さん、そしてまた、ちょうど5月の連休などはお茶農家の最盛期というところにも重なるということで、こういうところにも影響が出ているわけであります。

駐車場の入り口、皆さんも御承知のように、昔のパークウエーの料金所の入り口、ちょっと上部のところに立体交差で入れるようになったということで、そういう改善をされたわけでありますけれども、なかなかこの渋滞解消ということにつながっていっていないという状況もあるわけです。

また、周辺の皆さんだけではなくて、日本平に行きたいというような方だとか通過をしたい人、そういう方々にも影響が出ているということであります。

そこで、質問でありますけれども、来園者の推移をまず伺いたいと思います。平成22年度から24年度までの状況、推移はどうなのか。特に、この4月にグランドオープンということになったわけですけれども、グランドオープン後の2カ月間、昨年、ことしの比較を伺いたいと思います。

さらに、3つ目は、昨年度の平日と休日、非常に違いがあるわけですけれども、この辺の違い、比較はどうかということであります。

さらに、次の大きな2番目として、来園車両の台数について、24年度、平日と休日の、今度は車両の大型車、普通車ということがあると思うんですけれども、比較はどうなのか、さらに、この渋滞対策ということで、シャトルバスを利用といいましょうか、使っているわけですけれども、特にゴールデンウイーク中の24年度、25年度、このシャトルバスの利用者の比較ということを伺っていきます。

次に、東名新スマートインターの件です。

仮称として、東名静岡東スマートインターチェンジと言うんだそうですけれども、東静岡駅と一緒で、どうかなということも思うんですけれども、6月11日、先ほどお話がありましたように、国土交通大臣から設置が許可されたということであります。これから計画が進められていくわけですけれども、29年度末の供用開始ということが言われております。

ただ、インターチェンジだけができればいいということでは決してなくて、当然その周辺整備ということが必要になってくるわけです。今、宮澤議員の質問の中でのまちづくりの問題もあったわけですけれども、ただ、周辺の状況を見てみますと、例えばこの都市計画道路、今、下大谷線の話も出ましたが、既に県から移管されて8年以上たっているということがあるんですけれども、まだ開通はしていないわけですね。本当に大丈夫かなという声も聞こえているわけです。できるからには、やっぱり市民生活の向上に結びつくものにしなければなりませんし、今、お話が出ていますように、交通問題、観光の問題、さらに、産業、そして、まちづくり、さまざまなところにかかわってくるということで期待もされるわけです。

そこで、質問ですが、まず、この29年度供用開始というんだけれども、年度ごとにどんな事業計画で進んでいくのかという点が1つです。

それから、2番目は、このインターの利用台数、どのくらいの利用が予想されているのか、そして、その利用台数が出されている根拠は何なのかという点。

そして、3番目は、まだ事業費が必ずしもはっきりしていないなと私は思うんですが、全体事業費、インターチェンジにどのくらいかかるのか、そして、そのうち静岡市の負担分はどのくらいかという点です。

 

 

◯生活文化局長(三宅 衛君) 日本平動物園の来園者数など、何点かの御質問について一括してお答えします。

まず、来園者数については、平成21年度には48万4,314人でしたが、22年3月の猛獣館299がオープンしたことにより、22年度以降は増加に転じ、22年度、76万3,146人、23年度、66万357人、24年度、66万7,907人と好調に推移しております。

また、本年4月2日のグランドオープン後の4月、5月、2カ月間の来園者数の前年度対比ですが、24年度の15万6,292人に対し、25年度は20万6,315人、5万23人の増、率にして32%増となっています。そして、24年度の来園者数66万7,907人のうち、平日の来園者数は24万7,126人、1日平均では1,223人となっています。一方、土日、祝日の休日における来園者数は42万781人、1日平均では3,790人となっており、1人平均では平日に対して休日は210%増となっています。

次に、24年度に園の駐車場を使用した車両台数は16万2,853台で、車種としてはバスなどの大型車両と普通車とに分けてカウントをしております。平日の使用は大型車両が862台、1日平均にして4.3台となっています。普通車は5万3,653台、1日平均266台です。一方、休日の使用は大型車両が296台、1日平均2.7台、普通者は10万8,042台、1日平均973台です。1日平均では、平日に対して休日は大型車が40%減、普通車が265%増となっています。

最後に、ゴールデンウイーク中のシャトルバスの利用状況は、24年度の8,466人に対し、25年度は1万4,598人で6,132人の増、率にして72%増となっております。

以上でございます。

 

 

◯都市局長(小長谷 淳君) 東名新スマートインターチェンジ建設について、事業計画は、次に、予想される利用台数とその根拠は、次に、全体事業費は、そのうち、静岡市が負担する事業費はとの御質問にお答えします。

駿河区の大谷・小鹿地区に整備予定の東名新スマートインターチェンジ設置につきましては、今月11日に国より許可をいただいたところです。

今後の事業計画は、平成25年度、新インターチェンジ本体の事業主体となる中日本高速道路株式会社とスマートインターチェンジ整備に関する協定を結び、用地取得や詳細設計を経て、27年度の工事着手、29年度末の供用開始を目指してまいります。

次に、新インターチェンジを利用する予想台数は、全国一斉に道路交通量を調査する道路交通センサス調査をもとに、将来交通量を推計した結果、供用開始時では1日当たり約1万4,000台の交通量を想定しております。

次に、全体事業費は約61億円を見込んでおります。そのうち、本市が整備する都市計画道路広野大谷線から新インターチェンジ料金所までの区間及び新インターチェンジ周辺の側道等の整備事業費は約21億円を見込んでおります。

以上でございます。

〔2番寺尾 昭君登壇〕

 

 

◯2番(寺尾 昭君) 2回目です。

まず、動物園の関係です。ゴールデンウイークの来園車両、今、お話もありましたけれども、私も実は家が近くだものですから、渋滞の様子を見に行ってきました。昼過ぎごろでしたけれども、渋滞が南幹線、カネボウ通りというんですかね、あそこまでつながっていると。それから、職員の皆さんが看板を持っていまして、1時間待ちだとか30分待ちだとかという看板を持って、大変だったと思うんですけれども、そんなこともやっていらっしゃいました。

渋滞緩和のために開園時間を大幅に早めるということもやられたと聞いておりますし、駐車場の料金の払いを入り口で取るんじゃなくて出口で帰りに取るというような、そういう工夫もされたというふうなことも聞きました。

そこで、質問ですけれども、このゴールデンウイーク中、特に大変な渋滞だったわけですけれども、来園者からの苦情や要望、そんなものが寄せられているかどうか、そして、その内容はどんなものだったのか、あったらお聞きしたいと思います。

また、動物園周辺の住民の皆さんからの同じような苦情、要望があったのか、どのような声が上がっているか、お聞きしたいと思います。

次に、動物園に市内、市外という形で、静岡市内の方だけではなくて見えているわけです。大勢の方から評価されているということだと思うんですけれども、この来園者の市内と市外の割合、この辺もおわかりになったらお伺いをしたいと思います。

次に、スマートインターの関係です。スマートインターの位置、もういずれにしても決定ということですから、今さら変えるわけにはいかないんですけれども、時速100キロで行きますと、新しいスマートインターと既にある静岡インターの時間、私、ちょっと計算してみたら2分かからないんですね。もうぱっと行っちゃうという、こういう感じなんです。そして、出入り口が南側、海側の方向に1カ所しかないということで、北側に住む人、葵区の人はほとんど使うということはなくなっちゃうんでしょうけれども、そんな状況なんですね。説明会も、これまで行われているわけですけれども、特にインターチェンジ出入り口周辺の道路が未整備、先ほども話があったとおりですけれども、供用開始までに間に合うのかどうなのか、この辺も心配する声が出されております。説明会の中で、住民の皆さんの心配も必ずしも払拭されたという状況にはなっていないんじゃないかなと思います。

そこで、お聞きします。

インターチェンジのアクセス道路、これが十分確保されるのかどうなのか。アクセス道路の完成見込み、この点についてもお聞きしておきたいと思います。

また、今度はこのインターチェンジができることによって、そこを今、通過している市道があるんですね。東西南北の市道があります。これに対する通行の支障というのも新たにも出てくるということもありますので、この辺の対策をどう進めていこうとしているのか。

以上、2回目です。

 

 

◯生活文化局長(三宅 衛君) 来園車両の渋滞対策について、まず、来園者からの苦情についてですが、本年のゴールデンウイーク中の来園者は、4月27日から5月6日までの9日間で8万8,643人を数え、前年度対比60%増でした。また、5月4日には、平成に入って以来最高の1万6,234人が来園するなど、非常に多くの来園者がありました。当園では、それに備え、シャトルバスや臨時駐車場の用意など、さまざまな渋滞対策を講じましたが、ピーク時には南幹線まで渋滞が延びる日がありました。

このゴールデンウイーク中の渋滞に対し、来園者の皆さんからの苦情や要望としては、動物園に向かう途中のお客様からの渋滞状況の確認や駐車場の空き状況の確認の問い合わせがありましたが、クレーム等は特にございませんでした。

しかしながら、日本平山頂行きの路線バスの運行におくれが生じるなど、周辺住民や沿線施設等に影響を及ぼしたことから、さらなる渋滞対策が必要と認識をしております。

次に、動物園周辺の地域住民からの声についてですが、ゴールデンウイーク中に周辺住民の皆さんからのクレーム等はありませんでしたが、当園では周辺住民からの声を積極的に渋滞対策に反映していこうと、学区自治会連合会会長、周辺自治会長、部農会長、警察などで組織する日本平動物園周辺道路渋滞対策検討会を設置しています。

4月17日に開催した第1回の検討会では、周辺地域には、回覧版等で早目に渋滞対策を周知してほしいなどの要望や、地域の車両と来園車両の交差を避ける園内道路の一方通行化の運用や料金の効率的な徴収などの提案を受け、このゴールデンウイークから実行しているところです。

また、6月14日に開催した第2回の検討会では、渋滞が生じた事実を捉え、実行可能なソフト対策はすぐにでも取りかかることや、臨時駐車場やシャトルバス利用促進のためのPRに力を入れることなどの御意見をいただいたところです。

この検討会の意見は秋の行楽シーズンから反映し、地域の皆さんとともに実効性の高い渋滞対策を講じていきたいと考えております。

次に、来園者の市内外の割合についてですが、グランドオープン後の日本平動物園はMICEの推進の拠点として、来園者増加に向けた戦略的な広報活動が必要であると考えています。そのため、来園者の動向等を把握する基礎調査の一環として、ゴールデンウイーク期間中の4月27日から5月6日までの9日間で、駐車場でのナンバープレート調査と来園者に対する聞き取りによるアンケート調査を実施いたしました。

ナンバープレート調査では、調査をした約7,000台のうち、静岡ナンバーが42.2%、それ以外が57.8%でした。また、来園者アンケート調査では、調査をした約400人のうち、静岡市内が32.9%、静岡市外が67.1%で、いずれの調査においても半数を超える来園者が市外からとなっています。

この調査結果から見て、本市が目指しております、大人も楽しむことができ、市外からも誘客できる求心力の高い動物園としてスタートを切ることができたと認識しております。

以上でございます。

 

 

◯都市局長(小長谷 淳君) 東名新スマートインターチェンジ建設について、アクセス道路は十分確保されるか、その完成見込みはあるか。次に、インターチェンジ建設で生じる現道、市道の通行支援への対策についての御質問にお答えいたします。

東名新インターチェンジのアクセス道路については、直接接続を予定している都市計画道路広野大谷線と、この広野大谷線と接続する都市計画道路下大谷線を主要な幹線道路と考えています。このため、この主要な幹線道路は円滑で安全な交通を確保するため、平成29年度末に予定している新インターチェンジの供用開始に合わせ、拡幅整備を進めてまいります。

また、供用開始に伴い、新インターチェンジ周辺の市道における自動車交通量の増加に対応するため、歩行者の安全対策として特に通学路の道路改良を行い、安全な歩行空間の確保に努めてまいります。

以上でございます。

〔2番寺尾 昭君登壇〕

 

 

◯2番(寺尾 昭君) 3回目であります。

市の施設であります動物園に、これまで以上ににぎわいをつくり出そうと、これまでさまざまな改修等を行ってきたということであります。同時に、これに伴う周辺の環境整備を進めていく。これはやっぱり同時並行的に進めていく必要があったのではないかと思いますが、周辺の環境整備のほうがおくれてきているという問題があったんではないかという、ここは否めないんじゃないかなと思うんですけれども、ぜひ周辺整備についても急いでいただきたいと思います。

いずれにしても、渋滞の影響を減らすためには、私は、1つには道路の車線をふやすというようなことが必要じゃないかと思うんですね。渋滞をしていたら、その渋滞の隣をずっと通っていけるぐらいの車線がなければ、やっぱり渋滞そのものは根本的に解決しないということになろうかと思います。あるいはまた、バイパス道路を考えるとか、そういうことも必要ではないかなと思っております。

先ほどのお話で、臨時駐車場などもゴールデンウイーク期間中はふやしたというような話もありました。本当に足りないということであるならば、今度は駐車場を立体化するとかということも考えていく必要があるのかなと。

そこで、質問ですけれども、渋滞対策について、これまでどんな対策を進めてきたのか。また、グランドオープン後の状況を踏まえて、今後の対策、どんなふうにこれから進めていこうとしているのか、この点をお伺いをいたします。

次に、有度山周辺の観光事業との連携ということを考えていく必要があると思います。

先ほど来、三保松原の世界文化遺産登録という話があるわけですけれども、動物園に今、お話がありましたように、大変大勢の方が見えている。ところが、ほかの観光地とどう連携を図っていくのかという観点が、まだまだ薄いんじゃないかという点もあると思うんですね。先ごろフレンドシップ協定というようなこともあったわけですけれども、日本平はハイキングコースということもありますので、ウオーキングのガイドだとか、あるいはほかの施設との共通割引券とか、いろいろ検討する余地があるのではないかなと思うわけであります。

あとは、バス会社が交通網をもう少しきちっとしていただくということも考えてもらう必要があるかなと思います。

そこで、質問です。

有度山周辺の観光事業との連携について、周辺の観光施設や県有施設と今後どのような連携を図っていくのか、お伺いをしたいと思います。

大谷・小鹿のまちづくりの問題、先ほど来、論議をされております。

 

 

◯議長(井上恒弥君) あと1分です。

 

 

◯2番(寺尾 昭君)(続) まだグランドデザインという形であるわけですが、具体化はこれからと思います。まちづくりの基本、中心にスマートインターチェンジがあるということは、先ほどの図でも皆さんおわかりになったと思うんですけれども、まだまだ農業、商工業、観光、地域住民の生活向上というような点で、どう結びついていくのかということが、必ずしも明確には言い切れないわけです。これからの検討が必要だというふうに思います。特に、久能山などは行っても駐車場がない、あるいは登る交通手段がないというようなことがありますので、ぜひ検討をお願いしたいということであります。

以上です。

 

 

◯生活文化局長(三宅 衛君) 来園車両の渋滞対策について、これまでの対策としましては、まず、第1回の渋滞対策検討会の結果等を踏まえ、ゴールデンウイーク中はさまざまな渋滞対策を講じました。

具体的には2階建てバスを活用したシャトルバスの運行、グランシップ東側と東静岡駅北口側への約800台の臨時駐車場の確保、広報紙及び携帯電話でも閲覧可能なホームページを活用した公共交通機関利用促進の周知を図りました。そのほか、新たなソフト対策として開園時間を1時間から2時間早めたほか、駐車場を午前10時までに出庫した来園者に動物園オリジナルグッズを差し上げるアーリーバードプレゼントを実施し、駐車場の回転率を高める対策を講じました。また、ホームページで駐車場の空きぐあいをリアルタイムで告知し、来園者が事前に駐車場の込みぐあいを把握できるようにしました。さらに、南幹線沿いの施設に協力を願い、渋滞情報を電光掲示し、来園車両を臨時駐車場へ誘導するよう努めました。しかしながら、気象状況の違いもあり、前年度比60%増の想定以上の来園者があったため、最長で南幹線まで渋滞をしました。

今後は、第2回検討会の結果を踏まえ、公共交通機関利用促進及びシャトルバス運行周知については、従前の広報紙、ホームページに加え、新聞広告、チラシ配布等を活用した宣伝活動を検討していきます。また、園内進入路の有効活用については、地元自治会の協力を得ながら、道路運用の見直しを図る等、さらなる渋滞対策を進めていきたいと考えています。

次に、有度山周辺の観光施設や県有施設との連携についてですが、本年4月2日に有度山フレンドシップ協定を締結し、静岡県立美術館、財団法人静岡県舞台芸術センター、株式会社日本平ホテル、久能山東照宮の各施設とともに、それぞれのパンフレットの相互配布等を行っています。6月12日には東京で開催された「ふじのくにしずおか観光大商談会in東京」に、フレンドシップ協定施設担当者とともに参加し、共同で新たに作成した共通パンフレット──こちら小さくて見えにくいんですが、これに5つの施設が入っております──を用いまして、首都圏の旅行会社等、60社以上に有度山周辺施設の観光案内などを行いました。

また、今後、9月に開催予定の「同商談会in名古屋」にも共同での参加を予定しているところです。

このように有度山周辺施設が連携を密にすることにより、日本平動物園だけでなく協定締結施設がチームとして面的な情報発信を行うなど、さらなる魅力発信に努めていきたいと考えております。

以上でございます。